唐沢林道

【唐沢林道について】

地図を見ていると、宮ケ瀬湖の南側にうねうねと山を縫った林道がありますが、これが唐沢林道です。本来は関係者以外の進入が禁じられていますが、ハイカーや釣り師なども入山時のアプローチとして利用しているようです。自己責任で使わせていただくことになるので、とにかく管理者に迷惑をかけないことを心がけましょう。

 

携帯電話はもちろん圏外。走ってくるクルマもいないので、トラブルがあっても自己解決するしかありません。行動は慎重に!

 

全線舗装ですが、きわめて路面状態が悪いです。(私は砂利でタイヤが滑べって転倒・負傷したことがあります。)

もともと丹沢山塊は崩壊が激しく、とくに唐沢林道はその傾向が顕著のようです。風が吹けばガラガラ落石するほどです。落石は避けようがないので、少なくとも大雨や嵐の後は入山してはならないでしょう。また、この林道では5年ほど前にハイカーが熊に襲われているようですから「熊出没注意」。

 

【このサイクリングコースについて】

東丹沢の林道を満喫するサイクリングコースで、降雪期以外はいつでも適しています。

 

前後にも峠を加えた「峠三兄弟」とすれば充実感が大きく、半原越~物見峠(唐沢林道)~ヤビツ峠というコースとしました。「坂だらけ」ですが、絶望的になるような坂はありません。

 

 

まずは座架依橋経由で半原方面へ。

愛川町田代集落から先は、ヤビツ峠を下った名古木近辺のコンビニまで店がないので、補給の必要があればコメリ前のサークルKで用を済ませます。

 

馬渡橋

レトロさを漂わせるトラス橋「馬渡橋」を過ぎた直後を左折し、すぐに「馬渡大坂」を登ります。最初は激坂!

そのまま国道を通過して、しばらく先の小さな橋を過ぎたら左折。(見上げると「リッチランド」の看板があります。)

すぐに次のT字道を左折すると、南山林道に入ります。あとは道なりに。

サイクリングに向いた実に快適な林道です。そのまま路線名は法輪堂林道にかわります。

法輪堂林道

 

ヒィヒィと息を切らせながら登るころ、右手には水場が見つかります。

「飲用に適していない」と書かれていますが、まぁ自己責任で。(^_^;)

喉を潤すだけでなく、夏場は顔を洗うとスッキリしますよ。

半原越の水場

 

水場からほどなく、切り通しの半原越に到着します。

 

ダウンヒルは慎重に!路面を横断する溝が何箇所もあり、金属の蓋(グレーチング)がズレている箇所もあります。いつでも余裕を持って止まれるスピードで。

 

峠を下り切ると、キャンプ場「リッチランド」があり、そして右側に喫茶「丸太小屋」があります。ここではランチも可。さらに暫く下ると右手に公衆トイレがあるので、ご用のある方はどうぞ。

 

厚木に通じる県道を右折して宮ケ瀬方面に向かうと、わずかな時間で左側に「山善」さんが見えます。その先に唐沢林道のゲートがあります。ゲート右側の「×」になっている箇所を「ちえの輪」的にくぐり抜けます。

唐沢林道の煤ヶ谷側ゲート

 

注意さえ払えば最高の林道です。こんなに近い場所でありながら、こんなに山の奥深くに入っていけるのですから。

唐沢林道

 

無理のない斜度でグングン高度を上げていくと、絶景ルートになります。仏果山から続く稜線の向こうに相模原方面もよく見えます。

物見峠手前からの眺望

 

そして、ほどなく物見峠のトンネルへ。なんとなく妖気が漂っています。

物見峠

 

ダウンヒルはくれぐれも慎重に!横断するグレーチングや落石・木の枝など、思わぬ段差や障害が潜んでいます。

 

一旦、谷筋まで下り、再び登り返してもう一つの峰(トンネルあり)を越え、また下ると、あっという間に札掛側のゲートに着きます。

唐沢林道の札掛側ゲート

 

ここの突破は中々に難しいがですが、谷側を押していき適当なところで「えいやっ」と持ちあげる、という方法が考えられます。

 

 

林道の出口は、裏ヤビツの札掛のちょっと下あたりです。あとは裏ヤビツ経由して帰途につきます。

 

帰路はいくつかあるが、246厚木方面は、走りにくく面白味がないので、上手く避けたいですね。

一番ハードなのは、蓑毛から大山の参道まで林道を走り、さらに日向薬師経由で七沢温泉まで林道を三本つなぐルート。

あとは、ここで紹介するように伊勢原から少し山寄りの道をたどっていくルート。それなりのアップダウンが続きますが、山里の風景を楽しみながらのんびりサイクリングを楽しめます。

伊勢原の田んぼから大山方面

 

金目川沿いに大磯まで出て、海沿いに帰るというコースも良いですね。